古いCD-Rのデータ復旧

つい先日の事です。
押し入れを掃除していると面白い物が出てきました。
古いCD-Rです。
様々なメーカーによるCD-Rが百枚単位で発掘されたのです。
年代的には1997年前後の物が多く、保存状態は良好でした。
周知の通り、CD-R、DVD-Rなどの光メディアの大敵は紫外線による光です。
暗闇に包まれる押し入れに収納されていた為に、紫外線による害からは守られていた様です。
懸念される事として、湿気によるメディアの反り返りやカビ、記録層の科学物質の経年劣化などがあります。
ざっと目でチェックした限りでは、カビも無く読み取りに問題は無い様に思われました。
思い出してみると当時、SCSIに接続したCD-Rでコツコツと、産まれたばかりの長男の写真を焼いた様な記憶があります。
私の記憶が確かなら、97年前後には4倍速で記録する事が可能だったにもかかわらず、書き込み品質を高める為に、あえて当倍速で書き込んでいた記憶があります。
書き込みバッファが潤沢にある現在と異なり、PCの性能も一杯一杯だった為に、書き込みをしている間は、ただ待つしかなかった事も良い思い出です。

その様な事を思い出しながら、とりあえず中身を見てみる事にしました。
結論から言ってしまうと、結果は残念ながらNGです。
CD-Rを挿入すると、読み取ろうと努力はするのですが、ファイルシステムを認識できずにエラーが返ってきます。
最新のOSを搭載したPCとの相性が悪いのかと思い、少し古めのPCでも試してみましたが結果は同じでした。
幾度もイジェクトを繰り返した為、DVDドライブトレイの開閉まで調子が悪くなると言うオマケまで発生してしまいました。

考えてみれば1997年と言えば、現在からすでに15年前の過去になっています。
一般的に、プレス工場で製造されたCDの寿命が20年程度だと言われています。
家庭用のCD-Rが、それ以上の寿命や耐久性を保つとはちょっと考えられません。
私の場合は、CD-R黎明期の高品質なメディアを使用したいた事や、書き込み品質を高めようと当倍速で焼いた点などのアドバンテージがありますが、それでも15年は長すぎたと言う事でしょう。
諦めきれずに、データ復旧を行う事とします。
方法としては、温度ストレスを与えた後に、専用のリカバリーツールを使用してみました。

まず冷凍庫で24時間冷凍して、常温で24時間放置します。
これは個人的には有効な手段だと思っています。
もっとも理論的な裏付けはありませんので、真似する方は自己責任でお願いします。
その後に、購入した光メディア用のリカバリツールでデータ復旧を行いました。
これで時々エラーは出る物の、ファイル単位で読み出しに成功です。
今では高校生になった長男の、産まれたばかりの画像に家族で感嘆をあげる事となったのでした。